テレビの報道を観ると、未だに紛争地域が世界中にあふれている。誰もが平和を望み、家族が幸せに暮らせることを夢見ているはずだ。しかし、現実にはおびただしい人々が家を追われ国を追われ、幸せとは対極に位置するような境遇でその日を過ごしている。彼らにとって明るい未来はいつ来るのだろうか。

翻って、わが日本はどうだろう。戦後の復興から高度経済成長を経て、世界でも有数の経済力を誇るところまで成長した。もちろん、多くの国民が日本の明るい未来のために身を粉にして働いたことは否定できない。貧しい暮らしに耐えて、少しでもいい生活を目指してがむしゃらに働いた人たちのおかげで今の日本の繁栄があることも、また否定できない。

にもかかわらず、なぜ今多くの若者は未来に期待できなくなったのだろうか。明日に夢がないと感じている若者の方が圧倒的に多いという調査結果もあるそうだ。先輩たちが何十年にもわたり必死に働き続けて築き上げた今の日本のどこに問題があるのだろうか。しかし、この現象は日本だけでなく、欧米の多くの先進国の若者に共通しているそうだ。このことが、問題の根深さを表していると言える。刹那的な快楽やカルト集団に走る若者の存在が取りざたされている。そんな若者のため、少しでも将来に夢を持てる社会に変えていくべき時期に来ているのだろう。その特効薬として多くの専門家が指摘するのは、経済の回復と発展だ。日本経済の回復とそれに伴う成長こそが今の現状を変革する可能性を持っているそうだ。であるなら、そこを目指して政府も民間も全精力を傾けるべきだろう。若者が少しでも夢を持てるような社会を実現するために。